常温埋込とは、熱間埋込プレスの使用を必要としない、あらゆる埋込方法を意味します。最適な常温埋込サンプルを作製するために、以下に配慮してください。
QPREPの常温埋込樹脂は、メタクリル酸メチル(MMA)系と、MMA無含有のエポキシ樹脂系があります。アクリル系またはメチル無含有の常温埋込樹脂は研磨率と耐薬品性が高く、硬化時間が短いことが特長です。一方、エポキシ樹脂は多孔性材料や温度感受性の高い材料に使用されます。さらに、割れ目の形成を最小限にするためにも使用されます。
QPREP QPOX 90は、エポキシ樹脂を基剤にした透明な2成分常温埋込剤です。流動性が高いので、繊細で複雑な形状のサンプルを予備埋込するのに適しています。
長所
推奨用途
QPREP QPOX 92は、エポキシ樹脂を基剤にした高透明な2成分常温埋込剤です。繊細で複雑な形状のサンプルに特に適しています。また、QPOX 92は温度感応性の高い表面の埋込材料や標的サンプルの作製に特にお勧めです。
長所
推奨用途
Qpox 94は、低粘度で透明な2液性エポキシベースの冷間埋込用樹脂で、デリケートで複雑な形状のサンプルに最適です。特に、繊細で多孔質の表面やターゲット調製に適しています。Qpox 94の硬化時間は約9時間で、透明で隙間のないマウントと試料作製が可能です。
長所
推奨用途
多孔質試料を冷間埋込する場合、真空下で低粘度の埋込媒体(エポキシ樹脂)を浸透させるのが目的です。QPREP浸潤装置は、真空下での埋込用ソリューションを提供します。
メチルメタクリレートを使用した透明コールドマウントの場合、陽圧(2~2.5 bar)下の圧力装置で硬化させる必要があります。これにより、マウント材料の沸点が上昇し、重合中のガスバブルの発生が抑制されます。この目的には、QPREP加圧ユニットが最適です。
長所
推奨用途
正しいサイズと適切な材料の常温埋込成形型を選択することで、埋込結果を最適化できます。そのため、さまざまなサイズと素材の再利用可能なQPREP耐薬品性成形型から適したものをお選びいただけます。
シリコンゴム製、円形または四角形、縁は面取り
ポリプロピレン製、円形
ポリエチレン製、円形
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製、縁は面取り、円形
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