高温処理や圧力処理を行わずに、1分～5分でサンプルの透明埋込を済ませたい場合は、光学硬化が必要です。それには、変性アクリレートを基剤とした単一成分の埋込材料を使用します。約90°CでUV照明して硬化します。この方法ではサンプルの取り扱いが容易で、極めて小さなサンプルでも短時間で凝固と最適な位置決めが可能です。
メリット
QPREP UV 50は、アクリル樹脂を基剤とする光硬化用常温埋込材料です。標的サンプル作製に最適な埋込材料で、ルーチン測定サンプルや単純な形状の軟質材から中硬質材に通常使用されます。UV埋込装置Qmountで硬化させます。同装置では、非常に狭い許容波長範囲（ラムダ=365nmで最大放射）のUV放射により、サンプルを60秒以内に硬化させることができます。
長所
推奨用途
Qprep UV 55は、低粘度で光硬化性のアクリル系UVマウント樹脂です。軟質から中硬質材料の透明ルーチンマウントに最適です。硬化は、Qmount UVマウント装置でのUV照射により、10分以内に行われます。特殊な組成により、ギャップを抑えたマウントが可能で、コーティングや表面処理を施した材料の調製が可能です。
長所
推奨用途
異なる樹脂構成物の混和とサンプルの正確な位置決めは埋込の品質に影響します。そこで、QPREPでは常温埋込用の各種工具や付属品に対応しています。それらを使うことで、信頼性の高い、樹脂構成物の混和、常温埋込モールドへの試料の固定、正確な位置決めを安全、かつ高い信頼性で実施できます。
加工要件（知識、慎重な加工、消耗品と機器の正しい選択）を充足することで、信頼性、安全性、効率性の高い埋込が実現します。
当社のナレッジベースでは、これ以外の手順もご紹介しています。詳細は当該ページをご覧ください。
埋込に関する当社ナレッジベースからの参考記事の一例：
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